Poetry を使った Python 環境構築の方法について説明します。
Python がすでにインストールされていることが前提です。まだインストールされていない場合は、以下記事を参照してください。
はじめに
Poetry は最近主流となってきているのパッケージマネージャーです。pip と同じようにパッケージ管理ができますが、仮想環境の構築も行うことができます。
インストール前に pyenv を使ったバージョン切り替えを導入しておくことをおすすめします。セットアップ方法は以下記事を参照してください。 (記事中の仮想環境構築は不要です。)
Poetry のインストール
公式サイト を参考にインストールします。
Windows での手順は PowerShell を起動し以下コマンドを入力します。
(Invoke-WebRequest -Uri https://install.python-poetry.org -UseBasicParsing).Content | python -
Linux や Mac OS の場合は以下コマンドでできるそうですが未確認です。
curl -sSL https://install.python-poetry.org | python3 -
動作確認のため以下コマンドを入力します。
poetry --version
バージョンが表示されれば成功です。
表示されない場合は環境変数の設定が必要だと考えられます。「環境変数の設定」を参照してください。
poetry を更新します。
poetry self update
環境変数の設定
ユーザーの環境変数の Path に以下を追加します。
変数 | 値 (追加) |
Path | %APPDATA%\pypoetry\venv\Scripts |
PowerShell などを再起動して再度動作確認をします。
poetry --version
poetry の使用
poetry を使用して環境の構築をします。
ここではワークスペースを「D:\workspace\poetry」、プロジェクト名を「test」として説明します。
pyenv を使ってバージョンを指定したい場合は設定してください。
pyenv local 3.10.5
プロジェクトの作成をします。
今回は「poetry init」を使って作成します。「poetry new」でも作成可能です。
値はテストようなので適当です。適宜設定してください。未入力だと[]の設定が使用されます。
D:\workspace\poetry>poetry init
This command will guide you through creating your pyproject.toml config.
Package name [poetry]: test
Version [0.1.0]: 0.1.0
Description []: description
Author [test <test@example.com>, n to skip]: n
License []: MIT
Compatible Python versions [^3.10]:
Would you like to define your main dependencies interactively? (yes/no) [yes] no
Would you like to define your development dependencies interactively? (yes/no) [yes] no
Generated file
[tool.poetry]
name = "test"
version = "0.1.0"
description = "description"
authors = ["Your Name <you@example.com>"]
license = "MIT"
readme = "README.md"
[tool.poetry.dependencies]
python = "^3.10"
[build-system]
requires = ["poetry-core"]
build-backend = "poetry.core.masonry.api"
Do you confirm generation? (yes/no) [yes] yes
poetry でパッケージをインストールをしてみます。pip ではなく poetry を使用してください。
poetry add django
開発環境にのみ必要なものは -D をオプションをつけるとインストールできます。
ここが poetry の強みの一つでもあります。
poetry add -D black